47
「ならぬ」 王さまは言った。
しかしちいさな王子は準備をおえていて、年とった君主にもうつらい思いをさせたくなかった。
「もし陛下がちゃんと命令に従うことをお望みなら、もっともな命令をお出しください。たとえば一分以内に出発せよ、という命令みたいに。ぼくには状況がよくなってると思えますが. . . 」
王さまがなにも答えなかったので、ちいさな王子は最初ためらっていたが、ため息をついて、出発した. . .
「わしはおまえを大使にするぞ」 そのとき王さまは急いで叫んだ。
かれは威厳のある、もったいぶった様子だった。
( 大人ってとても変だ ) ちいさな王子は旅を続けながら思った。
11
二番目の星には、うぬぼれ屋が住んでいた。
「あー! あー! わたしをほめる人が来たぞ!」 ちいさな王子を見かけるとすぐに、うぬぼれ屋は遠くから叫んだ。
というのも、うぬぼれ屋にとって他人はみんな自分をほめる人なんだ。
「こんにちは」 ちいさな王子は言った。「変わった帽子をかぶってるんだね」
しかしちいさな王子は準備をおえていて、年とった君主にもうつらい思いをさせたくなかった。
「もし陛下がちゃんと命令に従うことをお望みなら、もっともな命令をお出しください。たとえば一分以内に出発せよ、という命令みたいに。ぼくには状況がよくなってると思えますが. . . 」
王さまがなにも答えなかったので、ちいさな王子は最初ためらっていたが、ため息をついて、出発した. . .
「わしはおまえを大使にするぞ」 そのとき王さまは急いで叫んだ。
かれは威厳のある、もったいぶった様子だった。
( 大人ってとても変だ ) ちいさな王子は旅を続けながら思った。
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二番目の星には、うぬぼれ屋が住んでいた。
「あー! あー! わたしをほめる人が来たぞ!」 ちいさな王子を見かけるとすぐに、うぬぼれ屋は遠くから叫んだ。
というのも、うぬぼれ屋にとって他人はみんな自分をほめる人なんだ。
「こんにちは」 ちいさな王子は言った。「変わった帽子をかぶってるんだね」
2016-10-01 20:31