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 ちいさな王子はさらに遠くに旅を続けながら思った。 ( あの人はほかのみんなから軽蔑されるだろう。王さまからも、うぬぼれ屋からも、酒飲みからも、ビジネスマンからも。にもかかわらず、滑稽に思われない唯一の人だ。それはたぶん、あの人がかれ自身以外のことに携わっているからだろう )
 ちいさな王子は未練がましくため息をつき、さらに思った。
 ( あの人はぼく の友だちになれたかもしれない唯一の人なのに。でもかれの星は本当に小さすぎる。二人分の場所はないんだ. . . )
 ちいさな王子があえて認めたくなかったこと、それはとりわけ二十四時間に千四百四十回、夕日を見られるという恵みのあるその星に、未練を残していたことだった!


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 六番目の星は十倍も広い星だった。そこには年とった紳士が住んでいて、とても大きな本を書いていた。
 「おや! 探検家が来たな!」 かれはちいさな王子を見かけると叫んだ。
 ちいさな王子はテーブルの上にすわって、すこし一服した。かれはずいぶん旅をしてきたんだ!
 「どこから来たんじゃ?」 年とった紳士はかれに言った。

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